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ウイズコロナ社会における「市民後見人育成研修」

ウイズコロナ社会における「市民後見人育成研修」

オンライン研修の仕組みを取り入れよう!

NPO法人高齢者・障害者安心サポートネット理事長 森 山  彰

1、新型コロナウイルスは,従来株に感染力の強いイギリス変異株、更に強力なインド変異株が加わって、その猛威を振っていたが、国民の懸命な自粛生活の成果が出て、鎮静化に向かい、去る9月末日をもって緊急事態宣言が解除され、平常を取り戻しつつあることは、大変喜ばしいことである。

この1年半にわたるコロナ禍により当法人の事業は、少なからず大打撃を受けた。当法人の事業は、相談者との面談を通して後見事務等を受任し、後見人等として本人に寄り添うことにより地域住民の皆さんの信頼を得ているから、相談所の閉鎖等で面談が困難になったり、3密(密閉、密集、密接)回避のため、啓発や研修活動が停滞したりすることは、当法人の活動を著しく阻害する。

このような悪条件下にもかかわらず。地域住民の皆様の信頼を損なうことなく、何とか各事業を遂行できたことは、これ一重に、役員及び会員の皆さんが、力を合わせて努力した成果であり、また地域住民の皆様のご支援・ご協力の賜物であるから、本誌を借りて、心から感謝を申し上げたい。

 ところで、このコロナ禍で、最も打撃を受けたのは、第5回市民後見人育成研修の遅延である。ご承知のとおり、当法人は高齢者による高齢者・障害者の支援団体である。つまり、当法人を構成する会員は、殆どが現役を退職した後、当法人の市民後見人育成研修を受講し、市民後見人として活躍してこられた方々である。しかし、入会後15年や20年も経つと、心身とも老化に悩まれることは、避けられない。そこで、定期的に育成研修を実施し、多数の入会者を得て、後継者育成を図るわけである。

2、本来この第5回研修は、令和2年に計画していたところ、コロナ蔓延のため延期、今年6月実施で用意万端整えていたところ、第4波が襲来、512日から3回目の緊急事態宣言が発出されて、再度延期を強いられた。そこで、ワクチン接種も軌道に乗ったので、今度は大丈夫だと、本年9月実施を決断し、各自治体や社協の後援を採り、キャラバン隊を繰り出して募集活動を開始したところで、又もや緊急事態宣言にぶっつかり、延期のやむなきに至った。 

 

ウイズコロナ社会における「市民後見人育成研修」_c0166418_21454586.png そこで、927日の理事会では、これ以上の延期は、活動の停滞を招くとして、令和4年1月8日からスタート、延べ50時間の第5回研修の実施を決定、第6波が襲ってきても、絶対に延期せず、実施することを確認した。そして、1016日の後見実務研究会では、出席者の皆さんに必ず実施する旨を説明するとともに、もし緊急事態が宣言され、研修会場(アイアイセンター)が使用できないときは、オンライン研修実施の決意を表明して、協力方を要請した。

3、オンライン研修とは、講師がインターネット回線を通じて講義し、受講生が自宅や適宜の場所で、パソコンやタブレット端末で受講する研修方式である。

  このオンライン研修には、2種類のやり方があって、1つは、「録画方式」であり、もう一つは、「ライブ配信方式」である。録画方式は、講師側からの片方向からの配信となるが、受講側は自分のぺースで好きな時間に受講できる。これに対し、ライブ配信方式は、講師と受講生とが動画でお互いの顔を確認しながら、同じ空間での研修となり、質疑応答も可能である。

  第5回研修は、多数の外部講師にもお願いしているため、適宜両方式を選択して使用することになるだろう。いずれにしても、多数の受講生に対する円滑な研修を実施するためには、事前準備を十分行って、ノウハウを蓄積し、手慣れておくとこが必要である。研修関係者の協力を求めて、万全を期したい。

もし来年1月に緊急事態の宣言がなければ、オンライン研修は実施しないことになるが、オンライン研修の練習で得た成果は、当法人の事業推進の面で大いに役立つと思うし、また、創意工夫を凝らして、役立たせることが必要である。この試みは、業務のデジタル化の一端として行いたい。


by seinen-kouken | 2021-12-06 21:06


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