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会員に向けた能力向上へのメッセージ

会員に向けた能力向上へのメッセージ

 安心サポートネットでは、現在会員の能力向上を図る目的で、毎月第3土曜日に「後見人実務研究会」を開催している。場所は福岡市の「アイアイセンター」、そこに、毎回40名を越える会員が集まって、ワイワイ、ガヤガヤ、活気に満ち溢れた討議を繰り広げている。
 この研究会の冒頭の15分間は、理事長の私が安心サポートネットをめぐる情勢を報告する時間である。その席上私は「当法人が地域住民の皆さんから信頼を勝ち取るためには、自己研鑽と自己改革により能力向上を図ることが不可欠。」と繰り返し語りかけている。

 ある時、定年退職したばかりの勉強熱心な会員から「理事長!還暦を迎えた人間は、どうやったら、能率よく自己研鑽と改革ができるか?」と質問があった。
 そこで、私は躊躇なく次のように答えた。 「第1の人生を会社や官庁から給料を貰って生活してきた人間が、第2の人生を社会奉仕の分野で活躍しようと思えば、第1の人生で身に付いた価値観やノウハウを思い切って捨て去ることだ! これができたら、次に、第2の人生に合った新しい価値観とノウハウを創造し、身に付けることに挑戦することだ!」 と。この努力を惜しんでは、充実した第2の人生は送れない。
 
 続けて、この会員は鋭い質問を浴びせてきた。 「それでは、この創造し、挑戦するためには、どんな心構えが必要か?」、私はすぐさま次のように答えた。
 「能力開発には特效薬がない。柳の枝に跳びつく蛙のように、目的を定めたら、それに向って挑戦し、失敗したら、また挑戦する。何回も挑戦するうちに目的は達成できる。」 と。

c0166418_2218309.jpg その昔、小野道風が傘をさして、庭を眺めていると、「蛙が泉のほとりの枝の垂れた柳に跳びつこうとしたけど、届かず、何回も跳びつくうちに、次第次第に高く跳んで、遂に柳の枝に移ることができた。」。この情景を見た小野道風は、書道に励み、学び極めて、遂に「和様の書」の創始者として後世まで名を馳せた。私はこの寓話を引用して、会員に対し失敗にくじけず、忍耐強く挑戦する心を植え付けているわけである。

  判断能力を失った高齢者や障害者の一生には、いろいろの難しい出来事が起きる。後見人はその面倒を適切に見なければならない。そのためには、後見人にはいろいろの能力が必要である。また、複雑な財産管理や混乱した債務の整理、不動産売却や遺産分割等、複雑な処理が必要な後見人、又は、それらの後見人を指導監督する指導者には、さらに一層の能力向上が要請される。
 私は常日頃、高度の能力向上を目指す人には、「難しくて、誰もが嫌がる仕事を、蛙が柳に跳びつく精神で挑戦したらどうか。」と勧めている。この種の仕事は、リスクが一杯で、大変な苦労を伴うのが通例である。。従って、この種の仕事を成功させるには、いろいろの高度で優れた能力が必要だし、成功を収めれば、これらの諸能力が身に付いた証拠である。よって、誰でも嫌がる難しい仕事への挑戦は、【艱難辛苦,汝を玉にする。】の故事にあるように、着実な能力向上への王道である。

 この処世訓を肝に銘じて,第2の人生をスタートし、実践に移せば、ごく自然に、能力向上が図られるのではないかと思う。このことが私の長い人生で得た結論である。私は、安心サポートネットの会員が一人でも多く、この挑戦し、創造する力を身につけて、当法人の目的である成年後見制度の活性化に取組めば、当法人の前途は洋々たるものがあると思う。
 
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by seinen-kouken | 2008-12-31 23:44 | NPO