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「市民後見人」育成研修は大成功!

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熊本県下で初の試み

1 この度、当法人こと安心サポートネットは、熊本市において市民後見人を養成する「熊本版成年後見人等育成研修」を実施した。この研修は、ボランティア活動に熱意のある一般市民から選抜した72名を対象とし、平成21年6月13日に開講、9月12日に閉講するまで、毎月第2と第4土曜日、1日6時間、延べ42時間の長丁場の本格研修で、熊本県下では初めての試みだった。

2 最初はこの研修が成功するかどうか大変心配したが、研修終了日に実施した受講生全員に対するアンケートの調査結果をみると、
 ➀、本研修の満足度では、受講生の68%は大変満足、29%がほぼ満足、合計では、ほぼ全員が満足したとの回答だった。
 ➁、研修カリキュラムでは、「科目が広範囲で、講師の質も内容もレベルが高く、大変充実していた。」と回答した受講生は、97%に達した。
 ③ 本研修の活気度では、「最後まで講師と受講生が熱心に研修に取り組み、活気に溢れていた。」と回答した受講生が96%に達した。
 ④ 本研修の眼目である「考える力」の養成では、「大変役立った」が58%、「ある程度役立った」が33%,計91%であった。
  このように、受講生の本研修に対する評価は、驚くほどの高さであり、結果は大成功!主催者としては、研修冥利に尽きるものであった。

3 このような素晴らしい成果が得られた原因の第1は、坂本仁郎弁護士(熊本市)及び石橋敏郎熊本県立大教授の貴重な助言により、質が高く、魅力あるカリキュラムの編成に成功したこと、また、その実施に向けて、各講師、実施母体のプロジェクト・チームの皆さんが、一生懸命尽力した ことである。
  その第2は,受講生の考える力を養成するため、様々な工夫をこらした「後見実務ゼミ」と「課題研究」が一役買ったと思う。このお陰で、単に聴講するだけの受動的研修から、受講生自らが主 役となって、勉強し、考え、発表する能動的研修に切り替わることができ、このことが、最終まで受講生のやる気を刺激し、有益で満足度の高い研修として、脳裏に焼きついたものと思う。大変喜ばしい限りである。
 
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by seinen-kouken | 2009-11-18 20:30 | NPO

市民後見人候補の誕生

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次の課題「後見NPO」づくり

1「市民後見人」育成研修の最大の効果は、熊本県下に新たな後見人の担い手である「市民後見人」候補を多数誕生させたことである。しかし、これらの候補は、直ちに地域社会において活躍で きるかといえば、それは無理である。その理由は、育成研修を修了したというだけでは、後見人の 職務を十分果たし得るか、不安があるから、家庭裁判所が「後見人等」に選任することを躊躇する からである。厳しいが、これが現実である。
 
2 それでは、どうしたら、市民後見人として活躍できるか?
 その1つは、各自治体や社会福祉協議会が市民後見人の後見監督人となって、市民後見人の職務の信頼性を担保する方法である。これらの公的団体が市民後見人を指導監督すれば、家裁も安心し て市民後見人候補を「後見人等」に選任することができる筈である。
 この方法は、市民後見人の活動が公的団体に依存しているから、「依存型」といい、その代表事例は、東京都品川区の社協が市民後見監督人になっているケースである。

 その2は、専門家で構成するNPO法人が、自ら「育成研修」を実施して、市民後見人候補を育成 し、次いで、市民後見人の職務を指導監督する役割をも担うことにより、その信頼性を担保する方法である。
 この場合、NPO法人にも高い信頼性が求められるが、この信頼性の要件を充足した法人の指導監督であれば、家裁も安心して「後見人等」に選任することができる筈である。
 この方法は、1つの法人が市民後見人の育成も、指導監督の役割も独自に担うから、「独立型」であり、これに属するケースは、全国でわが安心サポートネットが唯一のようである。

3 今回の育成研修の修了者の殆どの皆さんが、アンケートの調査で、次のように回答していることは注目に値する。
「熊本県下の成年後見制度の活性化を図るためには、地域の皆さんに親しみ易く、利用し易い市民後見人の活躍が不可欠である。そのためには、活動の母体となる後見NPOの設立が必要だ。」と。

 現下の熊本県には、市民後見人を育成しようとする自治体等は見当たらない。勢い市民後見人候補が活躍の場を得ようとすれば、「独立型」の後見NPOの設立に行き着く。この観点から、既に本 研修修了者の有志は、当法人の助言と指導を受けて、「熊本後見NPO」の設立準備に奔走している。大多数の修了者が参加を希望しているから、間もなく、立派な後見NPOができ上がるだろう。

4「熊本後見NPO」が、市民後見人の後ろ盾になって、指導監督の役割を十分に果たすためには、強靭な使命感、高度の専門性並びに豊富な経験により創り上げられた指導監督システムとそれを支える人材が必要である。しかし、これを自前で創り上げようとすれば、膨大な時間とエネルギーが必要であり、決して一朝一夕に創り上げられるものではない。

 そこで、熊本後見NPOが設立された暁には、同法人が優れた指導監督システムを作れるよう、安心サポートネットは、後見人等の受任、指導、育成に必要な処理システムやノウハウの供与、専門家派遣による業務指導等全力を挙げて、バックアップしていきたいと考えている。

 そして、その結果、熊本後見NPOが順調に成長し、すべての面で自立し、共通の目的を持った両NPO法人が手を携えて、成年後見制度の活性化を通じ、地域社会に限りなく貢献できたら、これ程、素晴らしいことはないと思う。とともに、市民後見人として活躍を希望する沢山の人達にとって、熊本後見NPOのケースが、市民後見人拡大の事業モデルとして参考になれば、これに勝る喜びはない。
 
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by seinen-kouken | 2009-11-18 17:16 | NPO