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創立10周年記念特集に寄せて 「365歩のマーチ!」

           創立10周年記念特集に寄せて
                     「365歩のマーチ!
                                    理事長 森 山 彰
1 記念の3行事
 当法人は、平成16年5月に発足。今年で、「創立10周年を迎えたが、この祝福すべき慶事の記念 として3つの行事が計画された。
 その1つが、去る5月25日アークホテルで開催された10周年記念懇親会であった。藤田筑紫野市長をはじめ、総勢19名のご来賓を迎え、盛大に行われ、数々の暖かい励ましのお言葉をいただき、会員一同大変感激したところである。
 2つ目の計画が、本誌における10周年記念特集の発刊である。10周年という大きな節目に当って、会員の感慨や抱負、当法人に寄せる要望や期待、会員相互の親睦や交流等の記事を特集することは大変有意義なことだし、当法人の風通しと相互理解の面で大きなプラス効果がある。このような意図で特集されたので、是非熟読願いたい。
 3つ目の企画が、大手出版社による本の出版である。題名は「地域後見の実現と市民後見人の役割」(仮称)、執筆者は当職を含め、市民後見に賛同する大学教授、弁護士等で、出版予定は来春である。

2「365歩のマーチ」・処世訓
 ところで、当法人の合同懇親会や研修会の終了に際して、参加者全員で肩組んで合唱するのが、「365歩のマーチ」である。軽快なテンポに勢いがあり、特に歌詞がよくて、私の大好きな歌である。その歌詞を平たく解釈すると、「幸せをつかむには、1歩、1歩着実に前進することが必要だが、適宜後退することも肝心である。苦境にくじけず努力をすれば、遂には、成功して栄えるだろう!・・という趣旨で、この歌の作詞家、星野哲郎は、真っ当な人生訓を歌ってヒットするのは、水前寺清子だけしかいないと思って、作詞したものと思う。特に、「3歩進んで、2歩さがる」に連動して「花が咲く」の言葉をおり込んでいるのが心憎い。
 しかし、この作詞の内容は、戦争における立派な戦術訓にもなり、現代の企業競争における優れた経営訓でもある。更にいえば、当法人が当面する諸課題に対する処世訓でもある。

3 地域後見による成果
 ご承知のとおり、高齢者・障害者の皆さんが安心した生活を実現するために、当法人が提唱している基本目標は、「判断能力の不十分な高齢者・障害者の皆さんが、いつでも、どこでも、容易に成年後見制度を利用して、安心した生活を送ることのできる社会をつくろう!」という「地域後見」の実現である。そして、その主役は、いつでも、どんな地域でも、後見人として養成でき、また、活動できる、親しみ易い「市民後見人」である。
 これまで、当法人は、毎年この「地域後見」の実現を重点施策に掲げて努力してきた結果、ある程度の成果を収めることができた。その具体例が、➀.平成18年以降、毎年のごとく、「市民後見人育成研修」を実施してきたため、多数の後見人をはじめ、関連分野で活躍する多くの人材を育成できたこと、➁、厚労省の市民後見人養成研修の受託もできたこと。そして、➂.最大の成果は、熊本に当法人と同じ事業目的をもったNPO法人を設立できたこと、等である。

4「3歩進んで、2歩さがる」
 しかし、その反面、この拡大路線の結果、業務範囲が当法人の実力以上に拡がり、それに業務処理能力や人材の育成が追いつかないという「ひずみ」を生じたことも否定できない。また、そのために、地域住民のニーズに十分対応できない弱点も露見した。
それでは、この状態を改善するために必須の対策とは何か?その回答は、「3歩進んで、2歩さがる」である。この「2歩さがる期間」で、最も力を入れて取り組むべき2大方策の1つは、人材の育成、特に「市民後見人を指導監督できる市民後見人の育成」である。この面で、手っ取り早い方法は、「後見実務と指導監督システム指針」の習熟と事件処理のノウハウの修得であるが、「人材育成(ローマ)は一朝にしてならず!」、これには、研鑽に研鑽の積み重ねが必要である。

5 組織を支える人材育成
 他の方策の1つは、当法人の能力を最大限発揮することのできる組織づくりだろう。業務量が多くなると、責任体制のしっかりした組織の力が威力を発揮する。如何に業務拡大に適合した組織を創り上げるかが課題である。新組織を支える経営マインド、強いリーダーシップ、創造力、実行力、調整力等、行き着く先は、やはり多様な分野における人材の育成である。
 今後とも、当法人の基本目標は、「地域後見」の実現であるが、この10周年を機に、3歩前進・2歩後退の精神をもって、しっかりと人材育成に取り組んで、足腰のしっかりした組織づくりを行いながら、「地域後見」を推進していきたいと考えている。会員の皆さんには、このことを十分ご理解いただいて、力強いご支援・ご協力をお願いするとともに、当法人を支える有為な人材として、それぞれの持つ能力を十分に研磨し、思う存分活躍されんことを心から期待している。
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by seinen-kouken | 2014-01-15 15:05